こんにちわ。
レズビアンの恋人探しはRainbow connectionのおんがゆうみです。
実は、本日のインタビューは当事者ではありません。
お仕事や友人にセクシャルについて悩んでいる人が多く、私の活動をインターネットで知り、協力したいと連絡をくれたSさん(30代)です。
当事者ではない方にお話を聞くのは、私も初めてだったのでどのようなお話を聞いたら良いのか、少し緊張しました。
でも、毎回インタビューでは生の声が聞けるので今回はどんなお話を聞けるのか楽しみでもありました。
実際、これまでのインタビューとは違い、Sさんからはかなりショックなお話もありました。
なので、是非最後までこのブログを読んで欲しいと思います。
では、早速参りましょう。
(個人情報保護の観点に基づきご本人が特定されないよう、一部フィクションを交えてお伝え致します)
(今回は写真を取り忘れてしまったので、前回と同じお写真で失礼します)
Q 本日はご協力ありがとうございます。Sさん自身は当事者・レズビアンではないんですよね?
はい、そうです。違います。
私自身はストレートと言ったらいいのでしょうか。
仲のいい友人にゲイもいますし、仕事の相談業務でセクシャルの悩みをよく聞きます。
それで私も、セクシャルってなんだろうと考えるようになったんです。
友達から「Sさん、悩んでいる友達の相談を聞いて欲しい」とお願いされて、知らない方の相談を聞くこともあります。
Q Sさんはどのようなお仕事をされているのでしょうか。
障害がある方のお仕事支援や相談を受ける、障害福祉士として働いています。
介護福祉のお仕事もしているので、昨日は施設で夜勤の仕事を急遽頼まれてヘルプに行ってきました。
今は仕事帰りです。
過去には、障害児童デイサービスでの仕事をしていたこともありますよ。
Q 夜勤でお疲れのところ本当にありがとうございます。仮眠はとれましたか?明日はお休みでしょうか?
夜勤中ちゃんと仮眠はとれています(^^)
明日は休みではありません、朝から仕事なんです(笑)
若い子が辞めちゃって本当に人がいないんですよ。それでヘルプとして頼まれました。
おんがさんも看護師さんでしたよね?
(はい、そうなんです。急性期・慢性期病院で16時間夜勤しましたが、年齢を重ねるほど本当に夜勤がきつくて。Sさんのように夜勤の後に出かける体力は今はありません。Sさん本当にありがとうございます)
Q では本題に入りたいと思います、よろしくお願い致します。まずSさんは、どうしてこのインタビューに協力しようと思ったのでしょうか?
実は、障害福祉士としていろんなお仕事支援の相談を受けている中で、深い話をしていくと性やセクシャルに関する相談が多数あります。
初めは皆さんセクシャルの問題で来ているわけではありません。
私もその専門ではないですし。
別の問題で来られているのですが、お話が深くなると根底にセクシャルの問題があったりします。
いろんな相談や悩みを聞いていくうちに、「実は私は、、、」と誰にも言えない話を私に打ち明けたり、「彼氏からのDVで男性が怖くなった」などこのようなこともお話される方もいます。
私は、このような質問をしたこともあります。
男性との関わりでとても悩んでいる女性がいた時に、これまでの私の経験から「もしかして、、、」と思い「幼少期に男性から嫌なことをされたことはないか?」というようなことを聞きました。
本人は「覚えていない」と記憶にないようですが、子供の頃の大きなショックで記憶から消されたということもね、、、
実際、そういうDVのお話もありまして。
障害福祉士として働いている中で、思いがけずセクシャルの問題を抱えている方々が多いことを知りました。
相談者から、私が学ぶことも多いですね。
そして、自分には何ができるだろうと思って、「性ってなんだろう、セクシャルってなんだろう」と考えるようになりました。
そんな時にネットでおんがさんのことを見つけました。
Twitterやジモティーでおんがさんを見つけて、一人で活動されていて本当にすごいと思い、協力したいと思い連絡しました。
小さな子どもがいながら、看護師を辞めて活動しているんですよね?
誰かこのような活動を、サポート・支援してくれる人がいるんでしょうか?
(いいえ。家族に協力してもらいながら一人で活動しています。スタートしたばかりなので、収入は看護師時代よりも大激減ですが(笑)Sさんのような、皆様の言葉が私を突き動かしてくれます。やりがいを感じています)
Q Sさんのゲイの友人のお話を聞かせて頂けますか?
友人にもゲイのお友達や、マイノリティーといわれる方がいます。
中には、幸せにオープンに生きている方もいますよ。
でも、性の悩みから心と身体を壊した友人もいます。
仲のいいゲイの友人のお話をしますね。
その友人は、小学校低学年の時に県外から沖縄へ引っ越してきました。
私は、しばらくして彼がゲイであることに気づきました。
しかし彼から実際そのことを言われたわけではないので、特に触れずにいたんです。
でも彼は一人でずっと悩み続けていました。
その頃、他人とは少し違った性についておもしろ可笑しく表現した、バラエティー番組がありました。
今の時代では、もうありえない番組です。
その当時は子どもたちにも人気の番組でした。
彼はその番組を見て「自分はいじめられる、絶対に言えない」と感じてしまいました。
当時、転校生してきたばかりで仲間外れにされたくない、みんなと仲良くしたいという気持ちが強かったのです。
そう感じるのが、普通ですよね。
そして、彼は長年カミングアウトできずに生きてきました。
長年一人で悩み続けて。
彼は、ついに心を壊してしまいました。
そして家族にカミングアウトをする決意をし、父親に打ち明けたんです。
そして、勘当されました。
「気持ち悪い」と言われたのです。
Q そんな。。他の家族は?母親はどうだったのでしょうか?
母親は彼に無関心でした。
姉と妹は、唯一理解をしてくれたそうです。
当時は両親には理解されずとても辛い思いをしたようですが、彼のことをきっかけに、ゆっくりと時間をかけて家族の関係が良くなってきました。
今では、新しい土地で、家族みんなで彼を支えてくれているそうです。
Q そのゲイの友人は今はどうしているのでしょうか?
彼は、今は沖縄県には住んでいません。
県外へ引っ越したので、最近の詳しいお話はわかりませんが。
うつから統合失調症になり、軽快していますが今もまだ治療中です。
でも、それだけではありませんでした。
彼はAIDSにも感染していたんです。
Q AIDSに感染したのは、心の穴を埋めるために不特定多数の出会いを求めたことからですか?
はい。そうです。
彼はただ、誰かに認められたい、必要とされたいという思いで、集える場所に足を運んでいました。
ゲイであることを悩み、誰にも言えず、寂しさを埋めたかったのです。
そして無茶な出会いを繰り返してしまい、結局はAIDSに感染してしまったんです。
Q 彼はいつ自分が感染しているということに気がついたのでしょうか?
私が彼に会った時に、体に斑点が出ていたのです。
「もしかして、、」と思い、彼に病院に行くように促しました。
そしてAIDSであることがわかり、治療を始めました。
Q その彼は今どう過ごしているのでしょうか?
寝たきりの状態からは脱しているようです。
しかし、仕事ができる状態ではありません。
毎日体がとてもだるいのです。
家族のサポートを受けて、心穏やかに過ごせる日が多くなったようです。
Q 実際に、このような辛いお話を耳にするのは初めてです。噂でしか聞いたことがありませんでした。
おんがさん実は、このようなゲイの友人はもう一人いるんです。
一人だけではありませんよ。
彼も、同じく心の穴を埋めるために、無茶な出会いを繰り返してAIDSに感染しました。
彼も同じく、仕事ができるような状況ではありません。
私の周りにはこのようなゲイの友人が身近にいるんです。
二人とも、ただ誰かに分かってほしかった。話したかった。
誰かに必要とされたかった、だけなんです。
だけど、無茶な出会いを繰り返しているうちにAIDSに感染してしまって、今も治療を続けているのです。
彼らがいなかったら、私もセクシャルについて考えることもありませんでした。
最近はLGBTという言葉は広がっては来ていると思いますが、独り歩きしている状態だと感じます。
Q セクシャルに悩みがある方で自分らしく、生きている方も周りにいますか?
うーん。
どちらかというと、戸惑っていたり、自分でもわかっていないモヤモヤを抱えている方が多いです。
みなさん、自分自身が性について悩んでいることにも、気がついていないんです。
「私はレズビアンです」と堂々と言える方は、おんがさんのところには行かないと思います。
本当にセクシャルで悩んでいる、自分はゲイだ、レズビアンだと分かっている方は自分で検索したり、行動するから。
BARに行ってみたり、SNSを使ってみたり、どんどん出会いに行くと思います。
でも、私の関わった方たちは自分がセクシャルで悩んでいることにも気がついてなかったり、自分が精神的な病気になっていると思っている方たちもいます。
本当はそのままでいいのに、自分は他人とは違う、なにかおかしいと思いながら誰にも相談できずにいるんです。
Q 女性からの相談は他に、どのようなものがありますか?
彼氏のことは大好きだけど、どうしてもそういう行為が恐怖でできないという悩みを抱えている方もいました。
心が繋がっているだけで幸せで、そいういう行為をしたいとは思わないというセクシャルの方もいます。
でも、そんな自分を責めて悩んでいます。
そういう自分を病気だと思っている女性もいるんです。
自分のセクシャルがわからない、自分はなにかの病気か、精神科に言ったほうが良いのかと。。。
あと、Twitterの「#レズビアンさんと繋がりたい」などのタグから女性になりすました男性から乱暴を受けた女性もいました。
沖縄では、本当にこんなことがあるんです、でも誰にも言えないからみんな知らないだけで。
寂しい女性の気持ちや、子供を騙す危険な出会いです。
このような女性の皆さんにはおんがさんのような、「安全な出会い」が必要です。
どこで、誰に相談をしたらいいのか。
自分を受け入れてくれる人に出会えるのか、どうしたらいいのかわからないのです。
本当に危険な出会が多いと感じています。
Twitterは特に顔も出す必要がないし、簡単に繋がれるので危険な出会いの場だと思います。
本当に怖いです。
(本当に怖いですね。なりすましをされた女の子は一生忘れられない傷を負ってしまいました、許せないです。)
Q レズビアンを狙っている男性が沖縄にいるんですね?本当に許せません。
そうです。沖縄で実際にあった話なんです。
女の子がレズビアンだと知っていながら、狙ったのです。
女性の悩みや、弱みにつけ込む悪い男性がいます。
顔が見えない、なりすましができる、危険な出会いです。
本当に気をつけてほしいけれども、安全に出会える場所がないんです。
その子達は、その方法がわからないんです。
(被害者の女の子はだれにも言えず、今も苦しんでいるのでしょうね。本当に辛いです。私の存在をもっとみんなに知ってほしいです)
Q どのような社会になったら、Sさんのお友達が笑顔で生きていけると思いますか?
さらっと、(カミングアウト)言えるような社会になってほしい。
当たり前に。誰が誰を好きになっても良い。そんな社会になってほしいですよ。
Q Sさん自身のお話を来てもいいでしょうか?Sさんはご結婚されていますか?
いいえ。していません。
私はまだまだやりたいことがあって、今すぐに結婚したいと思いません。
あれも、これもやってみたいと思うことがあって(笑)
だからおんがさんがすごいと思うんです。
子育てしながら、一人でこのような活動をされていて。
私は今すぐ、子供がほしいという強い気持ちはありません。
私は子供が大好きですが、甥っ子や姪っ子、他人の子供と関わるだけでも満たされるし、幸せなんです。
Q 周囲から、結婚や出産を急かされたりしませんか?
わかります。ありますね。
実は私には同棲しているパートナーがいます。
8年という長い付き合いです。
私に結婚願望がないことを彼も承知です。
もし、この先子供が欲しいと思ったときには里親制度も将来的には考えています。
これまでに、彼のご両親には早く結婚して、子供を生んでほしいと言われたこともありました。。。
しかし、仕事と子育て両立できるのかと考えると、難しいですよね。
今すぐ結婚したいという願望はありません。
Q 沖縄の女性は働き者ですよね。仕事に家事に子育て、自分のやりたいことをする余裕なんてないですよ。
そう思います。私は子育てもしたらキャパオーバーすると思います(笑)
私の周りの友人は、子供は一人だけという方多いですよ。
旦那さんの稼ぎだけで行けるならいいのですが、沖縄は共働きでないと難しいですよね。
家事に子育てもして、本当に大変ですよね。
おんがさんこのような、活動本当にありがとうございます。
なにか協力できることがあったらいつでも言ってくださいね。
(Sさんありがとうございます。一人で活動しているので賛同して頂ける方に出会えて心強いし、嬉しいです。また是非お会いしたいです。)
今回のインタビューは、これまでとは違うインタビューになりました。
この綺麗な沖縄という島で、私達が普通に暮らしている中で実はセクシャルについて悩んでいたり、苦しんでいる方がいるということがわかりました。
自分の周りにはレズビアンはいない。ゲイはいない。セクシャルに悩んでいる人は見たことがない。
そう思っている人がほとんどだと思います。
でも、違います。
「言えない」「知られるのが怖い」「傷つきたくない」と心に蓋をしてしまっている人々がいます。
ただ、誰かに認めて欲しい、一緒に笑い合いたいだけなのに。
一人で考えてしまい「本音を話せる人に会いたい」「認められたい」「恋人が欲しい」と危険な出会いに足を踏み入れてしまうのです。
Sさんは、ゲイの友人を側で見ていて、とても辛かったと思います。
どうして言ってくれなかったのか、話してほしかった。頼ってほしかった。助けたかった。
そう悩んだと思います。
自分の大切な人間が苦しんでいる姿を見るのは辛いものです。
Sさんの言うように「さらっと、言えるようになってほしい」と私も思います。
その為には、一人ひとりが少しだけでも「セクシャルってなんだろう」「いろんな性があるんだな」と関心を持って、考えることができたら。
環境を変えることができると思います。
もっと、一人ひとりが生きやすい世界になります。
Sさんとの1時間はあっという間に過ぎてしまいました。
最後は「なんで女性ばかりが大変な思いをするのか」というお話で盛り上がりましたが、ここは私の愚痴となってしまったので、カット致しました(笑)
今回にインタビューは想像もしていなかった、衝撃的な話でしたがこのようなお話は是非多くの人々に知ってほしいと思います。
夜勤明けで、お疲れのSさんにはマンゴーフラペチーノとクッキーをごちそうさせて頂きました。
お忙しい中、お話を聞かせてくれて本当にありがとうございました。
出会いに感謝致します。
最後までお読み頂きありがとうございます。
沖縄にお住まいのレズビアンさんへインタビューのお願い
過去に女性とお付き合いをしたことがある女性。
女性が好きな女性。
レズビアンの方。
セクシャルにお悩みの方(レズビアンさん以外でもお問い合わせお待ちしております)
自分のセクシャルがわからない。
誰かに話を聞いて欲しい方。
おんがに話を聞いて欲しい方。
もし、よかったら1時間程お話を聞かせて頂けませんか?
もちろん、インタビューは匿名ニックネームです。
私にも本名は明かさなくていいですよ。
ご連絡をくれた方の近くまでおんがが行きますので、ご協力お願い致します。
会うことが難しい方や沖縄県外の方はLINEのテレビ電話、ZOOMでもできます。
報酬は飲食代をごちそうさせて下さい。(オンラインの方は報酬ができず申し訳ありません)
LINEから、お問い合わせお待ちしております。
あなたのお話で、救われたり、共感したり、大きく人生が変わる人間がいるかもしれません。
あなたの存在、感じていることは、とても大切です。
過去の、インタビューブログはこちらです。こちらも是非御覧ください。
インタビューブログ「日本人は人と違うところを指差すけど、海外の人は共通するところを探す」
「この世界は生きていきにくいと思ったし子供が欲しかった。でも結婚生活は長く続きませんでした」
最終更新日:2020年10月22日