沖縄県からこんにちわ。

レズビアンの恋人探しはRainbow connection(レインボーコネクション)の恩河(おんが)です。

今回のインタビューは沖縄県の北部、名護市にお住まいのTさん(20代後半)です。

なんと私は、南部から名護市まで車で一時間半かけて一人で行ってきましたよ。

南部から名護まで一人でいくことがあまりなかったので、興味と不安もありつつ向かいました。

 

Rainbow connection おんが

(Tさんと記念写真です。ありがとう)

 

 

今回のインタビューのTさんとの出会いからお話したいと思います。

Tさんは、私のサイトを見て会員制サロンに入会したいと連絡をくれたのがきっかけです。

TさんはLINEで私に「Xジェンダーでパンセクシャルなんです」とお話してくれました。

私のサイトは「レズビアンの恋人探し」と謳っているため、私へ連絡をくれるいろんなセクシャルの方は「戸籍は女性である」だろうと無意識に思い込んでいました。

そして入会のご案内をするため、テレビ電話をすることになりました。

しかし当日、テレビ電話の向こうに現れたTさんは、男性だったので私は驚いてしまいました。

 

 

レズビアン 沖縄

(名護にあるカフェで待ち合わせをしました)

 

 

当会員制サロンにはさまざまなセクシャルの方がいますが入会条件の1つに「戸籍が女性である」こととしています。

なので、とても心苦しかったのですが、今回Tさんは戸籍上は男性なので入会の案内は出来ませんでした。

勇気を出してテレビ電話をしてくれたTさんをがっかりさせてしまい、とても申し訳ない気持ちになりました。

これは私の思い込みと、確認不足と勉強不足もありました。

Xジェンダーでパンセクシャル。。。。

Tさんはどんな方なんだろう、知りたい。と素直にそう思いました。

なので、よかったらTさんのお話を聞かせてくれないかとお願いしたところ、快くインタビューを受けてくださることになったのです。

Tさん、ありがとうございました。

 

 

みなさんは、「Xジェンダー」というセクシャルを知っていますか?

Xジェンダーとは身体的性に関わらず、性自認が男性にも女性にもあてはまらない

というセクシャルを言います。この言葉は実は日本で生まれた言葉です。

 

 

「パンセクシャル」という言葉は聞いたことがありますか?

似ている言葉で「バイセクシャル」というワードは耳にしたことがあるという方が多いと思いますが、意味は異なります。

 

パンセクシュアルはすべての性別を恋愛対象とする人のことです。

パンセクシュアルの”pan”はギリシア語で”すべて”を意味しています。

“すべて”の中には男性、女性はもちろん、Xジェンダー(※)、トランスジェンダーなども含まれます。

一方バイセクシュアルは、男性と女性の両性を恋愛対象とする人のこと。

バイセクシュアルのバイは”2″を意味しており、バイセクシュアルは男性と女性のふたつの性を愛するとされています。

つまり、性別にかかわらずすべての人を恋愛対象とするパンセクシュアルと違い、バイセクシュアルが好きになるのは男性か女性のいずれかなのです。

 

引用元はこちら

 

 

 

どうでしょうか?

少し難しいですよね。

自分の身近にいなかったり、このように文字で読むだけだとなかなか理解ができないと思います。

私も勉強したつもりでも、よくわかっていませんでした。

しかし、今回Tさんと出会い、実際Tさんのストーリーを聞いて、私はこの2つのセクシャルの理解が出来ました。

では、Tさんについてお話しますね。

 

インタビュー 恩河 

 

 

 

Q Tさんの子供の頃のお話を聞かせて下さい。

 

厳しい父に育てられました。

丸刈り以外禁止だったので、小さい頃は髪を伸ばしたかったけど伸ばせませんでした。

男は強くなくてはならないみたいなものが父にはあって、プロレスやジャッキーチェンをよく見せられていましたね。

その影響もあり、昔は異常な程「男らしくしなければ」という意識がありました。

 

 

Q どんな学生時代でしたか?

 

高校から毛が濃ゆくなってきて、僕は手や足の毛を剃るようになりました。

授業で作業着に着替えるときに、男子に「なんで毛を剃っているのか?」と聞かれたことがありましたね。

今でも毛はありませんよ。

 

学生の頃は、彼女もいました。

でも、後輩の男子もかわいいと思う自分もいたんです。

その時に自分は「どっちも行けるタイプなんだ」と思いました。

中学校も男子と二人きりで遊んだりすることもあったけど、その時の感情はもうわかりませんが。

昔から友達は、男女いましたね。

男の子とも女の子とも仲良く遊んでいました。

 

実は、僕小学校2年生くらいまでの記憶がばっさりとないんです。

丁度そのころに父と母は離婚していました。

父がいなくなって、弟と母を僕が守らなければと思いました。

父は酒乱でした、宿題しないとひどいことをされました。

幼いながらに辛い記憶を思い出さないようにしていたのか、小さころの記憶が抜けていますね。

僕、短大は県外だったんですけど、その時に男性に恫喝されたことがあったんです。

その時に、幼少期の記憶がフラッシュバックして、そのまま気絶したんです。

目が覚めた時に「そのままの自分で良くない?」と思ったんです。

僕はずっと、自分を押し殺していたんです。

 

それからですね、好きな服を着るようになったり、少しずつ男性にもアプローチをするようになりました。

 

父は、今別の人と再婚して、僕には義理の弟がいます。

たまに連絡は取っていますよ。

 

 

Q Tさんのセクシャルは何でしょうか?

 

Xジェンダーです。

20代前半はものすごく、自分の男性性の部分が受け入れられなかったことがあります。

それで女性の格好をしていました。

スカートを着て、女性の服を着てでかけたりしていました。

でも、そんなことをしていると、疲れてしまったんです。

それで僕は、「女性になりたいわけではないんだ」ということがわかりました。

女性、男性、決めなくていい。この時にそう感じました。

自分の中で、バランスの良いしっくり来るところを探そうとそう思ったんです。

今は服はユニセックスという感じですね。

 

Rainbow connection 沖縄

(インタビューでは、私の必死のタイピングがご覧になれます。)

 

 

Q 自分の中の女性性が嫌だなと感じることもあるのでしょうか?

 

ありますよ、性格的なところで。

例えば、寂しがりやなところです。

あと、少女漫画のようなものを求めている自分もいて、そういう女子っぽいところ「自分面倒くさっ」って思ったりしますね(笑)

 

 

Q 家族には自身のことをお話していますか?

 

はい、家族の前では自然でいられます。

実は、母も弟も少し障害があって。

全てを理解しているかはわかりませんが。

隠していません。

 

実は、僕は東京で睾丸を取る手術をしてきたんです。

おじさんになりたくなくて(笑)

その手術をしてから、ホルモンバランスだと思うんですけど25kg太りました。

今は、皮膚から吸収される女性ホルモンの働きをする薬を腕や、お腹に塗っています。

この薬がないと、体が火照って更年期障害みたいな症状が出るんです。

2ヶ月に一度病院に行っています。料金は数千円ですね。

僕は、女性性と男性性のバランスをうまく取っているんです(^^)

今は、丁度いいところに落ち着いています。

 

 

Q Tさんはこれまで、生きにくいなと感じたことはありますか?

 

前に、食品メーカーで努めていたときは髪を切らなければならなくて、少し髪が長い僕は「チャラい」と言われていました。

仕事には髪型は支障ないのに、上司に髪を切れと言われることが嫌でしたね。

 

 

Q 実際、男性とお付き合いをしたこともありますか?

 

一回だけありすよ。告白して。スッと消えたけど(笑)

 

 

Q 女性だとどんな方がタイプですか?

 

女性だと男性性の強い方がタイプかもしれません。男性的な女性に惹かれます。

サバサバしている方がいいですね。

 

Q 周りには自分のことをお話しているんでしょうか?

 

幼馴染の男子にはカミングアウトしています。

実は過去にその子と二人でルームシェアで住んでいたこともあって、僕は彼を好きになったんです。

そして告白をしたんですけどバッサリと「女の子が好きだから無理」「女に生まれても女が好き」とはっきり断られたんです(笑)

そのうちルームシェアは解消しましたが、今でも、とても仲のいい幼馴染です。

 

 

Q Tさんの男性の好きなタイプはありますか?

 

理系大学生のひょろがりみたいな(笑)細い人がいいんですよ。

米津玄師とかいいですよね。雰囲気イケメンが好きなんですよ。

沖縄にはいなさそうですよね〜

 

 

Q 次はどんな方と付き合いたいですか?

 

今は弟と二人で暮らしていますけど、たまに不安になってくるんです。

友達はいるし、なにかあったら助けてくれると思うけど。

やっぱり、いろんな悩みとか問題とか、そういうのを共有できる家族が欲しいって思います。

いとこと会話するときに「次は彼氏が欲しいな」と僕がサラッと言うと「そうなの?」という感じで返ってきました。

きっと僕のこと「なんだろう?」と思っているんでしょうね〜

 

 

Q これまでどのような出会いでお付き合いしてきたんでしょうか?アプリなどでしょうか?

 

マッチングアプリしていたけど、出会えませんね。メッセージも帰ってきません。

これまで女性とお付き合いをしたときは自然に出会えていました。

職場、学校、バイト先とかですね。でも、男性の場合はないんですよ。

今は、いい男性がいたらサラッと「実は、男性も行けるんですよ。ハハ」とさらっと言ってみたりしています(笑)

周りがどんどん結婚していくと、置いていかれている感じがしますね。

寂しいな、自分もパートナーがほしいなと思います。自分が一人で背負っているものとか、家族でしか分かち合えないものとかありますよね。話を聞いてほしいなと思います。

 

恩河 インタビュー

 

 

Tさん、今回たくさんお話聞かせてくれてありがとうございました。

Xジェンダーの方の思いや悩みを知ることが出来ました。

自分の中の女性性と、男性性と、うまくバランスをとって自分らしく生きているTさんは、とても幸せそうに見えました。

穏やかな雰囲気でとても話しやすいTさん、ついたくさん質問しちゃいました。

なんでも、答えてくれてありがとうございます。

入会することができなくて、私がご縁結びのサポートをすることはできなかったけれども、これからもTさんを応援したいと思います。

Tさんに素敵な彼氏が早く出来てほしいです。

Tさんが温かい方なので絶対、素敵なパートナーがいつか見つかるはずです。

ご縁に感謝します。

 

 

では、みなさん最後まで読んでくれてありがとうございます。

また次のブログで会いましょう(^^)

 

恩河 Xジェンダー インタビュー

 

 

 

沖縄にお住まいのマイノリティーさんへインタビューのお願い

 

過去に女性とお付き合いをしたことがある女性。

女性が好きな女性。

セクシャルにお悩みの方(レズビアンさん以外でも)

自分の経験を話して誰かの、ヒントになればというお気持ちの方。

LGBTQの方や、それに関わる方で誰かに届けたい思いがある方。

もし、よかったら1時間程お話を聞かせて頂けませんか?

もちろん、インタビューは匿名ニックネームです。

私にも本名は明かさなくていいですよ。

 

ご連絡をくれた方の近くまで(南部〜中部)おんがが行きますので、ご協力お願い致します。

会うことが難しい方や沖縄県外の方はLINEのテレビ電話、ZOOMでもできます。

報酬は飲食代をごちそうさせて下さい。(オンラインの方は報酬ができず申し訳ありません)

LINEから、お問い合わせお待ちしております。

あなたのお話で、救われたり、共感したり、大きく人生が変わる人間がいるかもしれません。

あなたの存在、感じていることは、とても大切です。

 

 

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