皆様、こんにちわ。
レズビアン結婚相談所2wifey(トゥーワイフィー)のコンシェルジュ恩河(おんが)です。
このブログは沖縄県の20代の画家・たけむらあいかさんのインタビュー【後編】になります。
まだ【前編】を読まれていない方は、こちらのブログも合わせてご覧下さい。
【LGBTQインタビュー】前半。たけむらあいかの生きる意味。大好きなおじいちゃんを地獄から救うため。
たけむらさんにお話を聞かせていただく中であまりにも、自分よりも人のことを思うたけむらあいかさんに「どうしてこんなにボランティアをするのか?」
そう聞くと、「逆にどうしてボランティアをしないのか?私にとっては寝ることと同じくらい、誰かの為に生きることは当たり前なんです」そう答えました。
こちらの後編ブログでは、たけむらあいかさんがどうしてここまで誰かのために尽くすことができるのか、その理由を知ることができます。
それでは、後編を御覧ください。
引きこもり時代の、創作活動
私は今でこそ、ここまで人と話せるようになったけど、これまではこんなに話せませんでした。
「人前でご飯食べれますか?」というような、うつ病や対人恐怖症の診断テストをしたときに98点で、かなりの重度なんですよ。障害者等級1級レベルなんです。
ひどい時期は人と喋れなくて、実家で引きこもり状態になっていた時も、言葉の暴力を受けていました。
でも、引きこもりをしていた時に唯一良かったなって今思えるところは、粘土や手芸など、画材を使って創作活動をしていたことですね。それが今に結びついています。
入院していた時に、絵を書いたら「欲しい」と言ってくれる人がいて、喜んでくれる人がいて、それが画家になったきっかけというかスタート。
もともと絵の勉強をしたり、画家を目指していたとかそういうのは全然なくて、独学で。
ただ求めてくれる人がいるなら、喜んでくれるなら書こうかなって思ったんです。
私のホームページもファンの方が作ってくれて、自分のセクシャルや病気のことも隠さずプロフィールに書いています。
このホームページから、仕事や注文も入ってくるようになりました。
営業は一度もしたことないけど、注文や個展の声掛けがくるようになりました。
(たけむらさんの大人が二回読んで理解できる深い内容の本。一冊700円で販売中。ホームページからご購入可能)
生きることを辞めたかった日々
私は生まれつき男女どちらのDNAも持つ、「仮にX病」という原因不明の病気をもっています。
未熟児で産まれたこともあり、成長段階だったのかな、子宮がありません。
検査をすると男性・女性のDNAもあり、出生時にも性別がわからないと先生に言われたそうです。性別もわからないから名前も決まりませんでした。
母は書類を提出するときに、「女」の方に◯を付けたから私は今、女として生きているんです。
私は性別を生きていくか、選べるんですよ。
私は女性として生きていきたいから、女性ホルモンを投与しています。
もし、男性として生きたければ男性ホルモンを投与することもできます。
自分でも、子宮がないから子供を産めないのはとても辛い気持ちがあるんですけど。
母には「孫欲しかったのにな」と言われたり。
「仕事してお金を入れないなら死んでしまえ」と言われ続けていました。
引きこもり中、ずっとそんなことを言われ続けていて、私は大量に薬を飲んで自殺未遂をしました。
22、23歳くらいの時は、閉鎖病棟でベッドに縛られて何ヶ月も過ごしていたこともあります。
お父さんは、家の中で私が倒れて泡を吹いて、白目を向いていても放置でしたね。
母が仕事から帰って来た時に私を見つけて、やっと病院へ行くっていう感じで、お父さんは私が死んでもどうでもいいと思っている人だったので、放置状態。
お母さんもお父さんに暴力を振るわれていたので、私が虐待を受けていても、お母さんは見ているだけでした。
だって、お父さんが怖いから。
(たけむらさんからグッズや絵本をたくさん頂きました。ありがとうございます。絵本は2wifeyのサロンでご覧になれます。)
国際通りで試食を食べて空腹を満たしていた
こういう生活だから、学生時代は恋愛どうこうじゃなかったんです。
お家でご飯は無いので、学校の給食しかご飯はありませんでした。
土日は給食がないので一番したの弟と二人で、国際通りの端から端まで歩いて、試食で空腹を満たすっていう生活をしていました。
ただ子供を深く見たくて、夜の世界へ
高校生のときから夜間保育で働きたいっていう思いがありました。夜に保育園に預けられる子供たちのことを知りたかった。
実際保育園で働いている時も「なんでここに傷があるのかな?」って思う子供が割といました。私はただ、子供を見たいだけじゃなくて、深く見たいんですよ。
私は男性恐怖症もあるんですけど、夜の仕事をしているお母さんたちやシングルマザーの方の話を聴きたくて、夜の仕事をすることにしました。
キャバクラの待機室で、お母さん達の話を聞いて。話を聞き終わったら、また次のキャバクラへ移動して、とにかく現状を知りたくてお店を転々としながら話を聞いていきました。
すると、旦那さんが飲み歩いて、遊び歩いて、ギャンブル好きでお金がないから、稼ぐために女性がキャバクラで働いている人がいました。
接客する女の人と、遊び歩く男の人。
結局はそこで世界が回っていて、狂った社会だった。
ライブチャットレディーって知っていますか?そこでも働きました。エロ目的のテレビ電話みたいなものです。次はそういうところに電話をしてくる男性の話を聴きたいと思ったのと、ここで働く女性のことが知りたかったから入りました。
長く話せば話すほど、お金を貰えます。でも相手に写真を撮られているかもしれないし、リスクが高いです。私はお金目的ではなかったので、脱がずに知らないふりして電話を切っていました。ここでも知識を得たらすぐに辞めました。
ここで働く女の子は、家がなくて住んでいる状態の子もいました。
私は本当に、いろんな人達を見てきたからこそ、そういう人たちを救いたいと思っています。
自分よりももっと若くて、苦しんでいる人がたくさんいる。
もし今悩んでいる人がいたら、悩む前に回りを見てほしい。いろんな人がいるから。
(たけむらあいかさんの作品は、こちらのホームページ・個展で販売しています。私にもプレゼントしていただきました。あいかさんありがとうございます)
悩んでいる人は、まず誰かを助けて欲しい
今は週に3、4回子ども食堂で絵を教えるボランティアをしています。おじいちゃんが亡くなってから、子ども食堂でボランティアをするようになりました。
実は今国の予算が切られてしまって、小さな子ども食堂ではご飯も、お弁当も出すことができません。
もともとお弁当の量も少なかったのに、今は何も出せなくなってしまいました。
食事だけじゃなくてコロナになって、食事を作るボランティアの方たちも辞めていきました。
今子どもたちは、子ども食堂に絵を習いにきているという状況です。
だからもし近くに子ども食堂がある方は、お菓子でも、賞味期限が近いものでもいいので、寄付してくれるとありがたいです。お腹が満たされなくても、胸が満たされるかもしれない。
もし今悩んでいる人がいたら、誰かを助けて欲しい。
ボランティアをすることで、自分にも利点があります。目には見えない、お金じゃないけどそれ以上に得られるものがあるんです。
WIN-WINの関係。
ホームレス・自殺願望のある方のサポート
全国にあるパーソナルサポートって知っていますか?
実はほとんど知られていないみたなんですけど、家がない、行くところがないときに無償で食事や部屋を提供して自立支援をしてくれるところなんです。
生活保護を受けるには実は初めにある程度お金がないと実際は使えないんですよね。生活保護を受けるのは難しい人もたくさんいます。
頼るところがない、行くところがない、お金がない人たちは自殺を考えるのではなく、まずはパーソナルサポートを利用してほしいんです。
この制度を知らない人が多いから、私がパーソナルサポートに繋げる活動を一人でしているんですよね。
公園で一日中座っている女性に話しかけて、パーソナルサポートへ繋げたことがあります。
ずっと同じ場所に座っていて、この子はきっと家がないんだなってわかりました。
さり気なく隣に座って「好きな食べ物何?」って少しずつ会話をしながら、ご飯を一緒に食べて、ホテルを借りて、心を開いてくれたらパーソナルサポート話をしました。
死にたいと思っている人に、心を開いてもらうには時間がかかります。
去年のクリスマスには、チキンとケーキをたくさん買って夜中にホームレスに配りました。
私は片手にスマホを握りしめて、何かあったらすぐに110番かけられるように準備していました。
ホームレスの方とは言葉が通じなくて怖かったけど、食べ物は喜んでいました。
今年は、ホームレスの方にブランケットを配ろうと思っています。
他にも、実はやりたいことがあってバレンタインデーに相席屋に行ってみたいんです。
バレンタインデーに相席屋に来る男性の気持ちについて知りたい。
(たけむらさんの絵本は、教育本としてカウンセリング室にも置かれているそうです)
将来の夢は「みんなで一緒に」
いつか、絵で稼いだお金でお年寄りも子どもたちも一緒に住める施設を作りたいです。
24時間営業で、いつでもご飯が食べられる。お年寄りも子供もみんないっしょに住めるような。
そんな施設を作るのが夢です。
できたらいいな。
最後に
最後まで、たけむらあいかさんのインタビューブログをご覧くださりありがとうございます。
皆様、いかがでしたでしょうか?
少し小さな声で「私の人生、壮絶ですけどいいですか?」から始まったインタビュー。
あいかさんの話を聞いていると、自分の悩みがなんとも小さく思えました。
小さな体で、大きな愛をたくさんの人に与え続けるあいかさん。
無償の愛を、私たちに教えてくださりありがとうございます。
あいかさん、生きていてくれてありがとう。
私は何度かお会いして、すっかりあいかさんのファンになりました。会うたびに一生懸命作成した作品をプレゼントしてくれるんですよね。
皆様も、是非たけむらあいかさんの応援よろしくお願いいたします。
自分の絵で稼いだお金で、子供もお年寄りもみんなが幸せに暮らせる笑顔溢れる施設を作るのが夢だと話しているあいかさん。
きっと「一緒にその夢を叶えるお手伝いをしたい」そう思ったのは私だけではないはずです。
たけむらあいかさんのホームページ紹介
全国のファンから注文があるそうで、毎晩作品作りに励んでいます。
ご注文は下記ののHPからお問い合わせ下さい。
もしよろしければ、このブログを読まれた感想も一言送っていただけるときっと喜んでいただけると思います。
よろしくお願いいたします。
ラジオ出演情報
コンシェルジュ恩河がパーソナリティーを務める「おんちゃんのレズビアントーク」にたけむらあいかさんがゲストで来てくださいます。
11月22日(月)13時〜13:50FMレキオ(80.7)
全国からご視聴可能なアプリはこちらからダウンロードしてお聞き下さい。
(あいかさん、ありがとう。食事にはあまり興味がないとのことでアイスクリームをご馳走させていただきました。普段から主食はアイスでその理由は、当たりがでたら子供たちに、当たり棒をプレゼントしたいからとお話してくださいました。)
たけむらあいかさんの前編ブログをまだ読まれていない方はこちらから御覧ください。
【LGBTQインタビュー】前半。たけむらあいかの生きる意味。大好きなおじいちゃんを地獄から救うため。
子供食堂への寄付を行っている沖縄県のボランティア団体のご紹介
こちらのメンズナース2022年カレンダーをご購入していただくと、子ども食堂へ全額寄付されます。
私の弟が行っている活動でもあり、2wifryも協賛させていただきました。
県外の方もご購入可能となっております。
よろしくお願いいたします。
皆様最後まで、ご覧下さりありがとうございます。
また、次のブログでお会いしましょう。