皆様こんにちわ。
レズビアンの恋人探しはRainbow connection(レインボーコネクション)の恩河(おんが)です。
本日のインタビューは、大阪を拠点に活動しているLGBTQの人との出会い、繋がりを大切にしているあるコミュニティーのご紹介です。
「自分らしく人生を楽しむ人のためのLGBTQフレンドリーなコミュニティー」
Tsunagary Cafe(つながりカフェ)の運営者、阪部すみとさんにお話を聞きました。
ぜひ、最後までお読み下さい。
みなさんは「Tsunagary Cafe 」をご存知でしょうか?
Tsunagary Cafe とは?

では、早速阪部さんのお話を来ていきましょう(*^^*)
Q 本日は本当にありがとうございます。よろしくお願い致します。このTsunagary Cafe はどのように始まったのでしょうか?
僕自身がゲイであることがきっかけですね。
そして実際、この活動を始めたのは六年半前の2014年の2月です。
このころはまだまだ「LGBTQ」という言葉も今のように知られていなくて、初めはゲイ向けに始めました。
僕の週末の休みの日に呼びかけをして、場所はスタバやタリーズで小さく始めたんです。
カフェだからフラッと来やすいかなと。
参加費は無料でお飲み物代は自分で支払うという形です。
僕の呼びかけに反応があった方に直接場所を伝えて、集まった方みんなでお話をするというコミュニティーです。
初めは3人〜5人ほどでしたが、だんだん続けていくうちに20〜30人と広がっていきました。
そうなるともうお店に迷惑ですよね(笑)
だから、今はレンタルスペースを借りてお茶やお菓子を用意して開くようになったんです。
これまで250回、のべ約4200人の参加者がいます。
Q 現在は新型コロナの影響で、オンラインが主な集いの機会となっているのでしょうか?
このご時世なので、なかなか実際に集まるというリアルな回は少なくなりました。
今は月に2回ほど、ZOOMを活用して集まっています。
参加者さんが、カメラをオンにするかオフにするかは自由です。
全国、海外からや沖縄からの参加者もいますよ。
ZOOMの開催時にはその回のテーマを決めて、だいたい3〜5人のグループを作りお話してもらっていますね。
ZOOMと並行して、現在も実際に集まるコミュニティーは人数を制限して月3回ほど大阪と京都で開催しています。
Q 私の会員制サロンでは戸籍が女性であるということを限定しているのですが(私のキャパシティーの問題もありまして^^;)Tsunagary Cafe はどなたでも参加可能なんですよね?
はい、そうです。当事者でなくても恩河さんのようなかたも参加できます。
参加者さんは大きく、「for gay」(フォーゲイ)と「for everyone」(フォーエブリワン)の2つに分けています。
<for gay 対象者>
ゲイ男性・バイセクシュアル男性の方が対象です。
(男性自認の方であれば、ご参加いただけます)
<for everyone 対象者>
Tsunagary Cafe の趣旨をご理解いただいている方であれば、どなたでもご参加いただけます。(LGBTQフレンドリー)
Q 阪部さんはこれまでずっとお仕事をしながら、このTsunagary Cafe を運用してこられたのですよね。
はい、そうです。
6年半前から初めて、平日は仕事をして、週末にカフェで集まるというこの活動を続けていましたが
今年の3月末で仕事を退職して現在は法人化しました。
代表は僕のパートナーです。
実際の運営は、僕が色々していますね。
Q 法人化してどのような変化がありましたか?Tsunagary Cafeのサイトはご自身で作られているんですよね。とても見やすいです。私も自分でサイトを作りブログも書いていますが、サイト作りは未だに難しいです(笑)
法人化することによって、自治体からのセミナー・学校・企業からの依頼がくるようになり忙しくなってきました。
はい、僕もサイトは自分で作っていますよ。
ブログを書くことはあまり得意ではないですね(笑)
Q 他にもフェイスブックでのオンラインサロンもありますよね。
はい、Twitterだと一人ひとりがつぶやくだけで、交流は難しいですんですよね。
なのでフェイスブック上に無料のコミュニティーを作っていて、ゲイは120人、ゲイ以外のエブリワンは300人程会員がいますね。
この中でも、交流が起きています。無料なのでぜひ、利用してほしいですね。
Q 映画の上映会もされていますよね。なかなか大きな映画館では上映されないような、LGBTQやセクシャル、多様性に関する映画を取り上げて、私もどれも見てみたいと思いました。
はい、時々ゲストもよんでトークイベントも兼ねて映画上映会を行っています。
最近はコロナの影響で開催することができなくなってきたんですけど、最大200人集まりましたよ。
映画の上映会のみならず、実際監督にインタビューした記事もありました。
本国で性分化疾患(intersex)の当事者も絶賛! フィリピン映画『メタモルフォシス』 監督インタビュー
Q 私はレズビアンの会員制サロンを運営しているのですが、大阪ではレズビアンのコミュニティーもありますか?
ゲイのコミュニティーや出会える場所はあっても、全体的にレズビアンのコミュニティー自体がとても少ないですよね。
都会でクラブイベントでガールズ・ナイトみたいなものはあっても、普段集まれるところはなかなかないと思います。
需要と供給があっていないと感じます。
恩河さんも、スタバとかで呼びかけて入会条件に該当しなくて入れない方や、未成年者がこれるようにコミュニティー作ってみてはどうですか?
お飲み物代を自分で払ってもらって、参加費は無料。
もし誰もこなくても、いいじゃないですか。
僕はそうやってはじめましたよ。
(素晴らしいアドバイスありがとうございます!!オフラインでのコミュニティーの発想がありませんでした。参考になります)
Q もし良かったら、阪部さんのパートナーについてのお話を聞いてもいいでしょうか?
ええ、いいですよ。
Q ありがとうございます。阪部さんはインタビュー記事を拝見すると長年お付きあいをしているパートナーがいますが、パートナシップについてはどうでしょうか?
はい。僕は2018年8月に大阪市でパートナーシップ登録をしています。
Q そうだったんですね。実際パートナーシップを登録してみてどうでしょうか?よければ感想を教えてほしいです。
僕たちの場合は、それほど実際的な効果はない感じです。
パートナシップ登録をしたことで、例えば病院では手術の同意書などを家族扱いとして可能になったり、公営住宅などが家族扱いできるようになります。
パートナーシップ制度は自分たちの気持ちを確認したり、周りに表現するための役割が大きいと思います。
Q 男性二人で一緒に住むとなると、家探しは困ったりしませんでしたか?LGBTQだと知られると探すことが難しいという話も聞きました。
確かにそういうこともあると思います。
でも僕たちは初めから友達どうしでシェアできる物件として家を探していたので、ゲイということを伝えずに部屋探しをしました。
なので、特に問題なかったですね。
実際マンションを3回引っ越していますがすぐ借りることができました。
もしかするとファミリータイプ向けの大きめのお部屋となると、うるさいかもしれませんね。
市によっては、市内の不動産に差別のないようにきちんと啓発をして回ってくれているところもあるようです。
Q 大阪市はどうでしょうか?那覇市もパートナーシップ制度を取り入れていますが、不動産を回り啓発して実際LGBTQのみなさんが問題なく部屋探しができているのかは不明です。多分、皆さんの声を聞くとできていないですね。
大阪市は、人口規模が大きいので細かいところまで手が行き届いていないかもしれません。
自治体によってそこは、本当に違うと思います。
阪部さん、貴重なお時間頂きましてありがとうございました。
私は普段、当事者の方にインタビューをさせていただいてますが、ZOOMでの取材は始めてでした。
このような事業を運営されている方にお話を聞くのは、すごく緊張しました。
阪部さんは6年半前から一人でスタートして、継続してこられました。
今年、ついに法人化したこともすごいと思うし、これまでに多くのLGBTQの方の居場所を作り続けて、誰かの心を明るくしていたということが本当に素晴らしいと思います。
親切に私にアドバイスをしてくださり、ありがとうございます。
人が集まるコミュニティーを作るってそう簡単ではないと思うけど、阪部さんのお話を聞いてみて私も、新しいことを始めてみたいと思いました。
実際、未成年の方や女性以外の方、既婚者の方もいるのでそういう方たちは会員制サイトには入会ができないようになっていて、居場所を作ることができなかったんです。
お断りする時に申し訳ないなと思っておりました。
阪部さんとお話をして、なんだかヒントを貰えて気がします。
こちらは、大阪府が主催で、阪部さんが手掛けているオンラインセミナーの案内を発見しました。
一人でカフェから初めた活動が、このように大阪府からお仕事がくるまでになり、素晴らしいことです。
これまでの信頼と実績があるからですね。
「性的マイノリティに寄り添う取組について、事業者としてできることを考える」まさに、私にぴったりのオンラインセミナーです。嬉しい。
ぜひ参加させて頂きたいと思います。
今の時代は、どこにいてもオンラインで学ぶことができるので有り難いです。
いい情報を知れた時は本当に嬉しいですよね。
阪部さんよろしくお願い致します。
私も当事者ではないですけど、「自分らしく生きる」ということはセクシャルに関係なくとても大切だと感じているし、いつも自分自身にも言い聞かせていることなんです。
人はそれぞれ何かしら悩みがあると思うので、実は誰でもマイノリティーとも、言えるのではないでしょうか。
私も起業している友達・主婦が少ないので自分のことを変わっているとか、マイノリティー【少数派】と感じますよ。
私も阪部大先輩のように(笑)これから、多くのLGBTQの皆様に喜んでもらえるものを作って行きたいと思います。
私も背中を押されました。
本当に、出会いに感謝です。
阪部さん、本日は貴重なお時間ありがとうございました。
今後の活躍も期待しております。
皆様も最後までお読みいただきましてありがとうございます。
✿恩河祐美の過去のインタビューブログはこちら。こちらも是非御覧ください✿
①インタビューブログ「日本人は人と違うところを指差すけど、海外の人は共通するところを探す」
②「この世界は生きていきにくいと思ったし子供が欲しかった。でも結婚生活は長く続きませんでした」
③ゲイの友人は父親に打ち明けると勘当されて、無茶な出会いを繰り返しAIDSに感染しました。
④「オープンに包み隠さず、好きだと思ったら好きだと言う」26歳FTMのTさんにお話を聞きました。
⑤おじーおばーに「いきが(男)ね?いなぐ(女)ね?」と聞かれる。これが私のセールスポイントなんです
⑥「Xジェンダーでパンセクシャルなんです」僕はずっと自分を押し殺して生きてきました。