皆様こんにちわ。
レズビアンの恋人探しはRainbow connection(レインボーコネクション)の恩河(おんが)です。
今回は30代の女性Yさんにお話を聞いてきました。
Yさんとの出会いは、ある日の夜中です。
一通のメールが届きました。
私がジモティーに出している「LGBTQの当事者の方の協力依頼」の投稿を見てくださったのです。
「私も当事者でずっと居場所を探し続けていました。
恩河さんのようなアライがいることにとても勇気付けられました。感動してすぐに連絡をしました」
という内容のメールでした。
私もすごく嬉しくて、連絡を取り合いすぐに会うことになりました。
本当に、いつ出会いがあるかわからいないですね。
毎日の出会いに感謝です。
(皆様のお話を聞くのが大好きなおんがです。ありがとう)
みなさんは「パンセクシャル(pansexual)」というセクシャルをご存知でしょうか?
今回お話を聞いたYさんはパンセクシャルです。
今回は、とても驚きの連続のインタビューとなりましたのでみなさんも驚くことが多いと思います。
ぜひ、最後までお読みくださいね。
(個人を特例されないように一部フィクションを交えてお伝え致します)
Q 今回は連絡ありがとうございました。嬉しかったです。Yさんはどうして、このインタビューを受けようと思ったのでしょうか?
私自身がLGBTQ当事者として、とても辛い思いや、居場所がないという経験をしてきました。
ジモティーで恩河さんのインタビューを募る、協力して欲しいという記事を見つけて、とても感動しました。このようなアライがいると知って嬉しかったです。
それですぐに恩河さんに連絡したんです。
(嬉しいです、ありがとうございます)
Q では、まずはYさんのセクシャルを教えて下さい。
私はパンセクシャルです。聞いたことありますか?
ほとんどの方は知らないと思います。
1. パンセクシュアル(全性愛)
パンセクシュアルとは、「好きになるにあたってセクシュアリティを条件としない」というセクシュアリティを指します。言い換えると、「好きになることに相手のセクシュアリティなんて関係ない」という考えを持つ人ですね。
セクシュアリティ関係なく人を好きになる。そのため、視点を変えると「すべてのセクシュアリティを好きになる」と考えることもできます。
Q Yさんはいつから自身のことをパンセクシャルだと自認するようになったのでしょうか?パンセクシャルという言葉を知らない方もまだまだ多いと思います。
はい、自分をパンセクシャルだと言うようになったのは、大人になってからですね。
相手が男か、女か、などセクシャルにとらわれずに、限定せずに、私はその人のことを好きになります。
「人として好きになる」ということですね。
実は私が海外旅行が趣味で、大学時代から夏休みの2ヶ月は海外に住んだり、社会人になった後も貯金をしては長期休みの夏休みや年末年始等を利用して、世界各地を旅行してきました。
私は好奇心が旺盛で、知らないことを知ったり、勉強することや新しい出会いが大好きなんです。
それで、海外のセクシャルや文化に振れることで、自分の性についても考えるきっかけとなったんです。
それで、私はいろんな国・文化を知りました。
そして、「みんな違うのが当たり前」だという考え方に変化したんです。
それから「私はパンセクシャルだ」と思ったんです。
ある国ではストレート、いわゆる異性愛者よりもパンセクシャルのようなセクシャルが多い国もありました。
日本では、まだ男か女かのどちらかが当たり前ですよね。
その国では、履歴書は写真なし。性別を書く欄はなし。が当たり前でした。
海外は白人、黒人、雇用の均等化をするためでもあります。
よほど特殊なものでない限り、こういったものを制限すると、法律違反になるんです。
そういった国もありましたね〜〜
いろんな国に行ったことで私は多国籍料理が大好きで、家でも作っています。
肉まんも大好きで作ります(笑)
Q そうなんですか。日本とは全く違いますね。日本も海外のようにいつかなると良いなと思いますね。
はい、世界中を見て旅してきて、日本は本当に性の多様性について遅れているということに気がついて驚きました。
だから、どうにかしなければいけない。
この生き辛い状況を変えたい、悩んでいる人たちに伝えたいという気持ちがとてもでてきました。
Q すみません、Yさん、ダブル・トリプルマイノリティーとは一体なんでしょうか?
実は、パンセクシャルというひとつのマイノリティーだけでなく他にも私は人と違うと感じている部分がいくつもあるんです。
例えば、私は生まれつき耳も少し聞こえにくいんです。
小さい頃医者には、耳が聞こえなくなるかもしれないと言われ手話を勉強したときもありましたが、今生活する分には何の問題もないです。
日常生活には問題なくて、自分ではあまり気にしていません。
あと、海外で長期滞在したりするとアジア人ということで差別されたこともあり、マイノリティーだと感じる場面もありました。
マイノリティーという言葉は、セクシャルだけのことではないんですよね
あと私は他にも「可愛げがない子供」「おねちゃんらしくしなさい」とか子供の頃にそう言われてきて、求められることが嫌でした。
人にはみんな「その人らしさ」というものがあります、それを大切に尊重して生きていきたいですよね。
そういう世の中になってほしいです。
Q ありがとうございます。次は恋愛の話をしてもいいですか(*^^*)現在、恋人はいますか?
はい、いいですよ。
今はいません。
前の恋人はXジェンダーでした。
Q Yさんはこれまでどのような方とお付き合いをされてきたのでしょうか?
はい、FTM、レズビアン、女性。
いろんな方とお付きあいしてきました。
これまで学校とかバイトとか全て自然に、生活している中で出会ってきましたね。
SNSは苦手なので、アプリも一度も使ったことないです。
あ、恩河さん、私ね面白いことがあって!
これまで街中で、突然知らない人に「あなたバイでしょ?」「あなたレズビアン?」って2回くらい突然声をかけられたことがあります(笑)
なんか「目を見たらわかるのよ」と言われました。
目を見たらわかるのかな~~
Q Yさんの周りには人が集まりそうですね。
はい、これまで本当に周りの人に助けてもらいました。
特に、ここでは言えないほど壮絶な人生でした。
たくさんの友達に助けてもらい、優しくしてもらいました。周りにすごく恵まれていた環境でした。
私は人が好きなんです、新しい出会いも好き。
これまで多くの人に助けてもらえる人生だったから、次は私が誰かをサポートする立場になりたいと思っています。
Q Yさんは、どんな方がお好きでしょうか?好きになる方のタイプとかありますか?
私はパンセクシャルですので、受け入れる体制が本当に整っています。
大きく言うと恋愛対象は「人間であればだれでもいい」とも言えます(笑)
年齢も気にしないし、すごく年上の方ともお付き合いしたこともあります。
私は、言葉使いが気になりますね。
言葉にはその人が現れていると思うので、
無意識に人を傷つけることを言う人はちょっと、、、
あと、表情が豊かな方がいいなと思います(*^^*)
パートナーがいたとしても私の人生は、私の人生であって、あなたの人生はあなたの人生なんです。
その別枠として、二人の人生があるという考えです。
お互いを尊重できて、尊敬できる関係でいたいです。
Q 逆に、こんなに寛大なYさんが、パートナーとお別れする時はどんなことが原因で別れるのでしょうか?
お互いに思いやりが亡くなった時や尊敬できなくなった時ですかね。
あと、普通に性格の不一致とかです。
あと、相手のホルモン変化のバランスでちょっと暴力的な感じになったりしたこともありましたね~~
自立している方がいいですね、、
私はとにかくあなたの全てを受け入れるので、あなたも私の全てを受け入れてください。
覚悟はできていますっていう感じなんですよ(笑)
Q 例えばですが、変な話ね、おじーちゃんとかおばーちゃんとかそれくらいの年齢差だったりしても恋に落ちることがあり得るのでしょうか?
そうですね(笑)
人として好きになるし、年齢を気にしているわけでもないので、素敵だと思ったら好きになるかもしれませんね。
Q LGBTQの方達が一番悩んだり、苦しいことってなんでしょうか?
辛いことはたくさんあるんですけど、一番は将来の夢が描けないことだと思います。
結婚、子供、普通の人たちが当たり前に描ける未来を、私達は具体的に描けないことが壁で、それが一番苦しいところです。
10代って本当に一番苦しい時で、周りに影響されやすくて、すごく揺れ動くんです。
情緒不安定にもなりやすい。
そして、孤立してしまうことがあります。
誰かに助けてほしくて、出会いの場所に行きたくても、例えばレズビアンバーとかゲイバーとか、多くの出会いの場は二十歳以上ですよね。
子供たちの居場所がないのが現状です。
だから、私もいつかそいいう子たちの力になりたいんですよね。
Q 私のインタビューでは過去にFTMさんで性別適合手術をされた方もいるのですが、海外では戸籍変更などは、どのように行われているかが気になります。Yさんご存知でしょうか?
はい、日本とは全く違いますよ!
私が知っている国は役所に行って、紙一枚で戸籍変更ができました。
日本に比べると、さらっとできます。
日本は戸籍変更をするために、命をかけて全身麻酔で子宮をとるという大手術をしますよね。
私が訪れた国では、このようにリスクの高い手術の強要はありませんでした。
手術をしなければいけないと強要している日本は、おかしいですね。
(二人でメロンソーダを飲みました。美味しかったです)
Yさん、本日はたくさんお話を聞かせて頂きありがとうございました。
海外旅行が趣味で、知らないことを見たり、聞いたり、とても勉強熱心なYさん。
海外の戸籍変更は手術しなくても、紙一枚で変更可能ということは驚きました。
また、海外では幼少期から性教育やセクシャルについて学びがスタートしていることにも、驚きました。
Yさんのおかげで、日本と海外の違いについて知ることができて、もっと私もこの活動を頑張って、多くの人に届けたいと思います。
Yさん、本日は貴重なお話を聞かせてくれてありがとうございました。
沖縄にお住まいのマイノリティーさんへインタビューのお願い
◎過去に女性とお付き合いをしたことがある女性。
◎女性が好きな女性
◎セクシャルにお悩みの方
◎社会を変えたいという思いがある方
◎自分の経験を話して誰かの、ヒントになればというお気持ちの方。
◎LGBTQの方や、それに関わる方で誰かに届けたい思いがある方。
もし、よかったら1時間程お話を聞かせて頂けませんか?
もちろん、インタビューは匿名ニックネームです。
私にも本名は明かさなくていいですよ。
ご連絡をくれた方の近くまで(南部〜中部)おんがが行きますので、ご協力お願い致します。
会うことが難しい方や沖縄県外の方はLINEのテレビ電話、ZOOMでもできます。
報酬は飲食代をごちそうさせて下さい。(オンラインの方は報酬ができず申し訳ありません)
LINEから、お問い合わせお待ちしております。
あなたのお話で、救われたり、共感したり、大きく人生が変わる人間がいるかもしれません。
あなたの存在、感じていることは、とても大切です。
✿過去のインタビューブログはこちら。是非御覧ください✿
①インタビューブログ「日本人は人と違うところを指差すけど、海外の人は共通するところを探す」
②「この世界は生きていきにくいと思ったし子供が欲しかった。でも結婚生活は長く続きませんでした」
③ゲイの友人は父親に打ち明けると勘当されて、無茶な出会いを繰り返しAIDSに感染しました。
④「オープンに包み隠さず、好きだと思ったら好きだと言う」26歳FTMのTさんにお話を聞きました。
⑤おじーおばーに「いきが(男)ね?いなぐ(女)ね?」と聞かれる。これが私のセールスポイントなんです
⑥「Xジェンダーでパンセクシャルなんです」僕はずっと自分を押し殺して生きてきました。
⑦父には「手術は自分が死んでからやってくれ」と言われたけど、僕は自分が生きたいように生きたかった。