皆様こんにちわ。
Rainbow connection(レインボーコネクション)の恩河(おんが)です。
本日のインタビューは沖縄県 FTMのMさん 30代の方です。
Mさんは戸籍変更もされているFTMさんです。
Mさんとの出会いは、私が沖縄県の地元新聞、タイムスに取材された記事を見てくださったことと、お知り合いから「こういうのあるよ」とさらにご紹介されたことがきっかけでライン登録をしてくださり、私に連絡を下さいました。
ありがとうございます。
実はMさんは、生まれながらに耳が聞こえないという聴覚障害があります。
今回のインタビューは、Mさんは私の口元を見て言葉を読み取る「読唇術」という方法で行いました。
Mさんは、言葉を話せるのでゆっくり会話をするという形でお話を聞かせてもらいました。
それでは、Mさんのインタビュー最後までお読み下さい。
今回は、新都心オフィスにて足を運んで頂き、お話を聞かせて頂きました。
(とっても明るいMさん、年齢も近くて楽しくお話しました)
Q Mさん会えて嬉しいです。よろしくお願い致します。Mさんは生まれたときから耳が聴こえないということでしたが、お話がとても上手で、聴覚障害があるとは思えません。マスクを外して、窓を空けて、しっかり換気しながらお話しましょうね。
はい。
よく言われます(笑)
言葉が上手だから本当に、聞こえないのか?って。
自分は、特別かもしれません。
ろう学校に2歳くらいから通っていました。
母親が常につきっきりで、学校のあとに家に帰っても言葉を話す勉強で、遊べなくてとても嫌でした。
子供だったし遊びたかったのを覚えています。
今思えば、幼稚園位からずっと反抗期だったと思います。
でも、そのおかげで会話ができるようになりました。手話も勉強したから、少しはできます。
Q Mさんは、幼稚園や小学校はどのように過ごしていたのでしょうか?
自分にはにーにーと、ねーねーがいて、同じ幼稚園に行きたかったんです。
聴覚障害の学校は嫌で、兄弟と同じところに行きたかったんです。理由は、二人の担任である幼稚園の先生が大好きだったからです。4,5歳くらいだったと思うけど、今思えば恋愛のような気持ちだったかもしれません。その先生がいる幼稚園が良かったんです。
でも聴覚障害がある自分が、兄弟と同じ学校に行くには、住んでいる市町村と話をしなければならなくて親がバトって(笑)
それで、オッケーもらったんですよ。
ろう学校から変われるということになり、兄弟と同じ学校に行けるようになりました。
Q Mさんは、小学校では授業はどのようにしていたんでしょうか?
小学校に入ると、難聴学級というものがあったんです。これまでの先輩にも難聴の方がいたんでしょう。
学年では二人自分と同じような聴覚障害の子がいました。時間割が別なので、自然と先生と一対一の授業でしたね。
社会、体育、理科だけはみんなと一緒に勉強しました。
Q 良ければMさんのご家族のことも聞いてもいいでしょうか?
はい。
もともと母子家庭で、お父さんはいません。お母さんが自分を妊娠しているときくらいに離婚したので記憶にはありませんし、今父は新しい家庭を持って子供もいるので、特に連絡をとりたいとかそういう思いはないんです。全然。
おばあちゃんと一緒に住んでいて、おばあちゃんが大好きでしたね。
小さい頃の自分はとても活発で、幼稚園くらいからずっと反抗している子供だったんです。
よくお母さんと喧嘩していましたね。
Q Mさんはいつ頃から自分が性同一性障害かもしれないと思ったんですか?きっかけがあったのでしょうか?
中学三年生の頃みた金八先生です。
そこで上戸彩の演じていた役を見て、「一緒だ!」と思ったんです。スカートも嫌いで、もともと男っぽい格好をするし、確実にその時にわかり確信したんです。
自分もそうだ、同じだって。
Q その時は、どういうお気持ちでしたか?
特にモヤモヤするとかはなくて、素直に「やっぱり」「同じだ!」と感じたんです。
Q Mさんは戸籍変更をしていますよね。手術をすると行ったとき家族はどういう反応でしたか?
反対されたり、驚かれたりしませんでしたか?
うーん。
15歳で一人でお母さんに内緒で一人で病院に行きカウンセリングを受けたんです。
そこで「あなたは性同一性障害ですね」と言われて「やっぱり」と思いました。
そこで未成年だから、親を連れてきてくださいと言われたのでそのときにお母さんに言いました。
まだ15歳だったし、お母さんは二十歳になったらホルモン注射するなり、手術するなり、いいよという感じでした。
だから、二十歳まではなにもしない、それがお母さんとの条件でした。
初めてホルモン注射をしたのは23歳位だったと思います。
Q その時、お母さんは悲しんだり、驚いたりしませんでしたか?
特になかったように思います。
その前にこういうことがあったんです。
ある日の昼間に、おばあちゃんとおかあさんといっしょにテレビ番組を見ていたんです。
それは女性が男性に変わるというテレビ番組でした。
それを見てお母さんとおばあちゃんに「自分もこれになりたい、将来はこんな風になりたい」って言ったんです。するとお母さんは「ばかじゃないの、あんた頭大丈夫ね?」言っていました。
おばあちゃんは可愛がってくれていたから「いいんじゃない」と一言言ってくれたんです。
でもこのときの話を二人は、全く覚えていないんですよね。
「そんなことあったっけ〜」って。
自分はよく覚えていますよ。
だから、突然で驚いたという感じでなかったのかもしれませんね
Q Mさん、手術のときのお話を聞いてもいいでしょうか?
はい、いいですよ。
手術は全然痛くなかったですよ。手術が終わって目が覚めたら点滴をしていて、痛みもないし、すぐ帰りたいって思いました(笑)
退院は友達に迎えにきてもらいましたよ。
手術は二回に分けてしました。
胸は、25歳の時に沖縄県の整形外科でしました。
下は28歳の時に石川県に手術をしに行きました。お腹を切る、切らないと手術のパターンがあってそれで石川県にその手術ができるお医者さんがいたんです。
一人で石川県に行きました。
石川県で手術をしてもらった先生は、70歳くらいかな?
初めて会うと、ちょっと、本当に大丈夫ね???というくらいめっちゃ高齢だったんです(笑)
でも、手術は大丈夫でした、無事終わりましたよ。
痛みも大丈夫でした。
あの先生今はもう、手術やっていないかもね〜
28歳で下の手術をしたあとに、戸籍を変えました。
Q 戸籍変更をする際のお名前はどんな風に考えたんでしょうか?
親が一生懸命考えた名前、この気持はとってもよくわかるんです。だから、今の名前の一文字を取りたいと思って考えていました。お母さんに聞いたら「好きな名前にしていいよ」と言われました。
色々見たり、調べて決めました。
親が付けてくれた名前を一文字、名前に入れました。
Q Mさんは恋愛について聞いてもいいでしょうか?最近はどうでしょうか?
恋人はいませんよ。4年くらいいません。だからずっと仕事しています(笑)
仕事場が家みたいになっていますよ。仕事が楽しくて大好きなんです。
仕事は主に夜勤で朝、仕事が終わったら帰って、ご飯食べてお風呂に入ったらまた仕事場に言って作業しています。
寝る時に22時位に帰ってきます。少し晩酌しながら映画をみることが好きで、スーパーナチュラルを見ています。ソファーで寝落ちすることもよくありますよ。
ずっと職場にいますね。
仕事も楽しいし、職場が大好きなんです。
恋人がいないからね。
だからずっと仕事しているわけさ〜
でも、だから出会いが無いんだよねぇ。。
24時間、365日職場にいるよ(笑)
お母さんも同じ職場で、看護師しています。
Q Mさん、これまではどのように恋人と出会ってこられたのでしょうか?
今までは掲示板だったけど、どんどん閉鎖していって無くなってしまいました。
掲示板があった時は、そこで知り合ってお付き合いしていたんですよ。たくさんいましたよ。
でも、今はそこが無くなってしまい、出会いが無いんですよ。
アプリは使ったことないですね。
始めて職場でタイムス新聞で恩河さんのことを知ったとき、こういうのが沖縄にあるんだ!って嬉しくなりました。
自分みたいに、困っている人は本当にたくさんいます。だからがんばってほしいです。
この活動をして正解ですよ。応援しています。
Q 嬉しいお言葉ありがとうございます。がんばりますね。Mさんはどういう方とお付き合いしたい、出会いたいと思いますか?よかったら教えて下さい。
そうだねー、今まで付き合って来た人はタイプがバラバラだったんです。
もう4年くらいいません。
前は好きになったら、誰でもいいというような感じでした。
でも、今は家族を大事にする人がいいですね。
人を思いやる気持ちのある方がいいと思っています。
でも、今が一番幸せですね。
彼女がいたらもっと幸せだね〜〜
アハハハ(^^)
(またまたお写真撮り忘れて、帰り際に記念撮影です〜〜)
Mさん本日はたくさんお話を聞かせて頂きましてありがとうございます。
お仕事終わり、新都心オフィスまで、足を運んで頂きましてありがとうございます。
Mさんは聴覚障害のある、トランスジェンダーですが、苦労や辛さ、不便さなどを微塵も感じさせない、とても明るい性格で私まで元気になりました。
Mさんは2歳頃からろう学校へ通い、お母さんと言葉や話をする練習をたくさんしてきました。
二歳というと、私の息子と同じ年ですが車のおもちゃで遊んだり、常に走り回っている状態の、本当に遊び盛りです。
ご飯を食べながらも遊びに夢中です。
そんな小さな子供に一日中勉強をさせるのは、今の私には想像も付きません。私が「無理!」って心が折れそうです^^;
まだ小さくて遊び盛りの2歳のMさんに、小さいうちから心を鬼にしてMさんの将来のためにと必死に勉強を教えたお母さん。
二人の思いがぶつかって、Mさんの反抗期も早く、長い期間あったのでしょう。
Mさんの明るい性格と、笑顔を見ていると、Mさんはみんなに愛されていることが私に伝わりました。
きっと職場でも、みんなを笑顔にしているんだと思います(^^)
Mさんに素敵なパートナーができることを願っています。
本日はお話聞かせてくれてありがとうございました。
ご縁に感謝致します。
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✿過去のインタビューブログはこちら。是非御覧ください✿
①インタビューブログ「日本人は人と違うところを指差すけど、海外の人は共通するところを探す」
②「この世界は生きていきにくいと思ったし子供が欲しかった。でも結婚生活は長く続きませんでした」
③ゲイの友人は父親に打ち明けると勘当されて、無茶な出会いを繰り返しAIDSに感染しました。
④「オープンに包み隠さず、好きだと思ったら好きだと言う」26歳FTMのTさんにお話を聞きました。
⑤おじーおばーに「いきが(男)ね?いなぐ(女)ね?」と聞かれる。これが私のセールスポイントなんです
⑥「Xジェンダーでパンセクシャルなんです」僕はずっと自分を押し殺して生きてきました。
⑦父には「手術は自分が死んでからやってくれ」と言われたけど、僕は自分が生きたいように生きたかった。
⑧パンセクシャルYさん「あなたの全てを受け入れるので、私の全てを受け入れて下さい。覚悟はできています」
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