皆様、こんにちわ。
Lesbian Connection(レズビアンコネクション)恩河(おんが)です。
皆様は、先日まで開催されていた東京オリンピックはご覧になりましたか?
五輪のコンセプトの一つに「多様性と調和」がありました。
LGBTQを公表している選手が過去最多となったのも、大きなニュースとなりました。
本日はLGBTQを公表している、素晴らしい二人の選手紹介をします。
LGBTQを公表している選手が過去最多となった東京オリンピック
さて、皆さん2021年の東京オリンピックでは、性的マイノリティーを公表した選手が、なんと183人(8月27日時点)もいたことを皆様はご存知でしょうか。
これは、2016年リオデジャネイロ大会の53人を上回る数字で、過去最多となりました。
3倍以上の人数です。
世界からは「レインボーオリンピック」とも呼ばれましたね。
➖なぜ、公表する選手が増えたのか?
私はこの数字を見て、きっとこれまでも性的マイノリティーの選手は存在していたと思いますが、「公表できなかった」んだと感じました。
性的マイノリティーの選手が「増えてきた」のではなくて「公表できるようになってきた」「オープンにになってきた」という時代の変化なのだと思います。
その要因として考えられる一つがSNSではないでしょうか。
今は誰しも、自分を表現する手段としてSNSというツールを容易に利用することができますよね。
さらに、レスポンスでポジティブな反応があると「受け入れてくれた」「もっと知ってほしい」ともっと自分を開示することへと繋がりやすくなります。
最近はTwitter・instagramなどで、自己開示されている方を多く見かけるようになりました。
レズビアン・ゲイ・トランスジェンダー・LGBTQ+当事者の方々と交流もしやすくなってきましたね。
「自分らしく生きる」を表現できるツールとしてSNSが有効活用されていると感じます。
顔や名前を出さなくても、匿名でも利用できるので、「自分らしくいられる場所」の一つとしてSNSの活用は私もお勧めです。
他にも、公表する選手が増えてきたのは、世界中で同性婚が認められてきたという流れもあります。
現在は30カ国・地域で同性婚が認められていますが、アジア圏でいうと台湾だけに留まっている状況です。
➖日本の同性婚問題は?
残念ながら日本はまだ同性婚はできません。
自治体でパートナシップ制度の導入は増えてきていますが、同性婚にはまだまだ時間がかかるという印象です。
2021年3月に札幌地裁で、同性婚が認められないのは憲法に違反するとして損害賠償を求めた訴訟が行われました。
判決は破棄され、残念な結果となりましたが、
この裁判は、世に「同性婚を本気で必要としている人がいる」こと明確に伝えた出来事になりました。
結婚は当たり前に、男女がするものだと思っていましたが、もしかしたらそうではないのかもしれない。
憲法に定められている「両性」とはなんなのか?
男とも、女とも、明記されていないのなら、同性婚もいいのではないか?
これまでの「普通」「当たり前」は本当に、そうなのか。
世間の結婚に対する概念を問う瞬間でした。
法律を変えることは容易いことではありませんが、10年後、20年後の未来が変わっていることを願います。
五輪初のトランスジェンダー選手がウェイトリフティングで出場
東京五輪では、初のトランスジェンダー選手がウェイトリフティングで出場しました。
(参考引用)
ニュージーランドのローレル・ハッバード選手43歳。
ウエイトリフティングの女子87キロを超えるクラスで、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの選手として初めてオリンピックに出場しました。
ローレル選手は2013年にトランスジェンダーであることを公表しています。
出生時の性は男性で、性別適合手術を受けたうえで女子の種目に出場し始めました。
今年6月にオリンピックの出場権を獲得し、トランスジェンダーの選手として初めてオリンピックに出場。
性別適合手術をしているので、ホルモン剤の投与もしていますね。
きっと激しい練習に重ねて、さらにホルモンバランスを崩しやすくなったりと、精神的に苦しい日もあったと思います。
この舞台に上がるまで並大抵の努力ではなかったことが、容易に想像できます。
さまざまな意見もありますが、私はトランスジェンダーとして大きな舞台にたった彼女に大きな拍手を贈りたいですね。
結果は記録なしで終わりましたが、ローレル・ハッバード選手は世界中の人々に夢と希望を与えました。
こらからも応援し続けていきたいです。
同性婚をしている選手、3歳の息子のお父さん
男子飛び込みで2つのメダルを獲得したトーマス・デーリー選手(英国)
トーマス・デーリー選手は2017年に同性パートナーと結婚し、翌年には息子が誕生しています。
現在3歳になる息子さんを育てるお父さんです。
試合の合間に、ぬいぐるみ用のマフラーを編んでいたそうです。
高跳びの合間に、編み物をするトーマス選手の映像は見ている人を癒やしました。
メダル選手の舞台裏では、こんな風に過ごしていたとは、ほっこりしますね。
10メートルの高台からジャンプする、高跳びの衝撃は1トンにも及ぶそうです。
第一線で走り続けることは、容易ではないですよね。身体的負担の大きいスポーツを続けられるのは、家族の支えがあるからなのでしょうね。
「それまでは飛び込みだけで人生を判断していたけど、家に帰れば自分は父親。いつも無条件の愛で受け入れてくれる息子の姿が、競技への見方を大幅に変えてくれた」
デーリー選手は、今回は4度目の五輪出場です。
そして、7月26日に悲願の金メダルを手にしました。
おめでとうございます。
これまでたくさんの壁を乗り越えてきて、やっと見れたこの景色。
私も勇気をもらいました。
「ゲイであるせいで自分は何もできないと思ったこともあるけど、いま金メダリストになって誇りをもっていうことができる。
私はゲイで五輪チャンピオン。
みんなだって何でも成し遂げられるし、あなたを助けてくれるたくさんの仲間がいる」
(産経新聞)
デーリー選手のinstagram。
赤ちゃんのエコー写真、たまりませんね。
白黒のよくわからない超音波写真でも、愛おしく感じているということは、もう充分立派な「親」のお二人。
この投稿をInstagramで見る
パートナーさんは43歳、デーリーさんは23歳で友人のパーティーで知り合いました。
2017年5月に結婚式を上げています。
なんて、素敵なのでしょうか。
多くの人に祝福されているお二人。
二人の年齢差は20歳!
みなさんはどう思いますか?私は全然アリだと思います。
愛に年齢もセクシャルも関係ないですよね。
一人の人として、愛しているということが伝わります。
この投稿をInstagramで見る
ゲイカップルで子供をもつ場合には、養子縁組か代理出産が考えられますが、詳細はわかりません。
ただ、愛する人と幸せな家族を作っている。という事実がここにあります。
今回は二人の性的マイノリティーを公表している選手をご紹介しました。
東京五輪では、自身がゲイやレズビアンと公表したアスリートのうち、55人がメダルを持ち帰ったといいます。
素晴らしい功績を残しました。
選手の皆様、お疲れさまでした。
感動をありがとう。
デーリー選手のように同性婚ができ、お子さんがいる選手もいて、日本とは法律が違うことを目の当たりにしますね。
同性同士でも、幸せに家庭を気づいている人々を見るそこにあるのはただの「愛」だと感じます。
日本も、いつか同性婚ができて、幸せな人々が増える未来がきたらいいなと思います。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
また次のブログで会いましょう。