沖縄県からこんにちわ(*^^*)
レズビアンの恋人探しはRainbow connection(レインボーコネクション)の恩河(おんが)です。
今回のインタビューは沖縄県にお住まいのFTMのYさん(20代)です。
Yさんとの出会いは、以前インタビューした方からのご紹介で、繋がりました。
ご縁に感謝します。
では、早速、Yさんのインタビューへ行きましょう。
Q よろしくおねがいします。Yさんは今回どうして私のインタビューを受けようと思われたのでしょうか?
親友からの紹介だったからです。恩河さんの話をきいてインタビューを受けることにしました。
実は、僕は大学生の時にカミングアウトしました。
その時の先生がすごくいい先生で、僕はセクシャルについて講義で話しをしたり、助成センターで話をしたこともあったんです。
新聞に取り上げられたこともありました。
でも、大人になって社会に出てからは周りに知られたくないという思いが少しありました。
前は教育の現場で働いていたので親や周りの目が気になり、こういう活動ができない時期があったんです。
でも、そろそろ何かしらやってもいいのかなと丁度思っているときだったので、インタビューを受けることにしたんです。
Q ありがとうございます。Yさん以前は教育の現場にいたんですね。どのようなお仕事だったのでしょうか?
小学校で教員をしていました。
実際働いてみるとプライベートはほとんどなくて、学校や働き方が自分には合わないと思ったんです。
でも子供は好きなので、その後は福祉施設で子供たちの自立支援に関わる仕事をしていました。
親が夜、家にいないことで非行に走る子供たちなど、いろんな子供たちの家庭環境を見てきました。
そこで福祉を学んで、将来は僕が子ども食堂を作りたいと思って、今はその夢に向けて動いています。
親や家族ででかけたり、水族館や映画館にも行ったことない子どもたちも見てきました。遊びの体験がとても少ないんです。
なので、いつか僕が子ども食堂を作ったら、そこでいろんな体験ができるようにしたいです。
学校の後、食事やお風呂までできるような、そんなこども食堂を作りたいと思っています。
(とっても素敵な夢ですね。多くの子供たちが笑顔になると思います。)
Q Yさんは今私には完全に男性にしか見えないんですけど、以前教員として働いていた時から、男性の姿だったのでしょうか?
はい。僕は大学生の時に手術をして女性から男性になりました。
社会人になってから途中で性別が変わることが嫌だったんです。
20歳の時に、初めて病院へ行きました。
それから21歳の3月に福岡で胸の手術をして、その年の11月にタイで子宮摘出の手術をしました。海外の方が料金は安いですし、症例も多いです。
Q 胸と子宮を取る手術は一緒にせずに、2回に分けた理由もあるんでしょうか?2回全身麻酔で手術するって、怖いなと思っちゃうんですけど。
はい、理由があります。
それは大学で、保健体育の実習があってそれまでにどうしても胸を取りたくて、先に胸の手術からしたんです。
タイで子宮を取る手術は、友達も一緒に行きました。
二人だったので心強かったですね。
Q 学生の時に手術をするということは手術費用はご両親が出してくれたんですか?
いいえ。自分で払いましたよ。
手術をするために必死にバイトをしました。
僕は絶対大学のうちに手術をしたかったんです。
手術をするために父にカミングアウトをした時は「死んでからやってくれ」と言われました。
でも、僕は「自分が生きたいように生きる」とそう言いました。
そして、胸を取る手術は強行突破して行きました。もう二十歳を超えていたので親の同意もいらなかったし。
期待と恐怖を抱いて、学校を休んで一人で福岡に手術をしに行きました。
Q 胸を取る手術が終わって、自分の姿を見た時どう思いましたか?
「一歩自分の人生に近づいた」と感じました。
女性の体のまま生きることが嫌だったんです。
あと「思ったよりも、ぺったんこだ」と思いました(笑)
Q へこんではいませんでしたか?
はい、へこんではいなかったですよ(笑)
次は下をやろう。そう思いました。
手術が終わった日、母から「大丈夫だった?」と電話がありました。
強行突破してきたけど、一応、心配してくれていたんだなと思いましたね。
(そうなんですね、電話あってよかった。親は絶対心配しているに決まっているじゃないですか〜〜〜)
Q 大学生とバイトの両立大変でしたか?
はい、でも就職は絶対に男でしたかったんです。途中で変わるということが嫌でした。
だから手術代を貯めるために頑張りました。
Q 今は、ご両親との関係はどうでしょうか?
特に、もう何も言いませんね。僕のことを見守っているという感じです。
Q Yさんは恋人はいますか?
はい、彼女がいます。今が一番幸せです。
Q 将来は結婚もしたいですよね。
はい、いつかは結婚もしたいです。
子供が好きだから欲しいです。精子バンクになると思います。
人工授精だから奥さんが大変な思いをするのかもしれないですね。。
Q Yさんが人生で一番きつかったときや、辛かったことはありましたか?
いじめられたことは一度もありません。
特に、自分がなにかわからずに、思うままに生きてきたんです。
高校性の時くらいから疑問を持つようになった気がします。
僕は、自分のことがよくわからないままに病院に行きました。
そこで「性同一性障害」ということを言われて、やっぱりそうかと思いました。
自分が性同一性障害だとわかって「そうだったのか」と気持ちがとても楽になったんです。
「めっちゃいいやん!」って、なるほどなーって思って(笑)
僕はずっと、奥さんがいて子供がいての未来を想像していたんです。
子供は好きだけど、自分が子供を産むという未来は想像していなくて。
なんだろうなーって自分でもよくわからなかったんですよね。
中学校から女の子と付き合っていたし。高校生のときも彼女がいました。
だって、好きだからいいじゃんって思っていたんです。
Q 大学生の時に手術をして戸籍変更をして、その後お名前も変えたんですか?
いいえ、実は戸籍を変更するより先に名前から変えたんですよ。
名前を変えるときって、これまでこの名前を使っていましたよという使用実績というものを提出しなければいけないんです。
例えば、学生証、郵便物などです。
僕が大学の時に、自分の望む名前で学生証を作れるようにその制度を作りました。
その時の先生がとてもいい先生だったのでそういうことができたんです。
先生と一緒に、意見をまとめて学長に検討してもらえるように書類を提出しました。
それからもう一度、通称名で学生証を作り直しました。
僕はある先輩に言われたことがあります。
「卒業式にみんなの前で名前で呼ばれるのがすごく嫌だった」と。そうですよね。
僕は、ルールを変えたいって思いました。
だから、僕は大学の途中から今の名前に変えました。
途中で名前が変わったから、みんなに挨拶して回りましたよ(笑)
Q Yさんはアウティングされて嫌な思いをしたことはありますか?
うーん。
初めは「バレてる」「あいつ言ってるし!」と戸惑ったことはあります。
でも今は、僕の中身を知っている人なら「大丈夫でしょ」と思いますね。
今でもたまに僕のことを「前は女の子だったみたいよー」と言われているみたいなんですけど。
「で?」って感じです。大騒ぎすることじゃないでしょって。
なるべく、前向きに考えるようにしていますね。
大学の時、講義で僕が話をした時、学生に地元の子がいたんです。
講義の感想で「地元では〇〇のことが色々噂になっていて、悪く言う人もいたけど、今の姿はとっても楽しそうです。今の〇〇のことが好きです」って感想が書いてあったんですよ。
嬉しかったです。
自分がちゃんとしていたらいいんだって思いました。
Q Yさん、最後に悩んでいる人に届けたいメッセージをお願いします。
そうですね。
昔の自分に言うならば、あの時は本当にきつかった。
死にたい、消えたいとかそんな時期もあったんです。
カミングアウトして、手術をして声や見た目が変わっているのに、保険証が女性だったら病院で名前を呼ばれた時に、二度見されたり、変な目で見られたりして。
免許証見せたら「あれ?」って顔をされたり、22歳位まではそんなことがあって。
でも、今では時の流れであの時の辛さは忘れましたけど、やっぱり生きていたら幸せになれるんですよ。
僕は、カミングアウトをしてから周囲から「実は、こんな人がいるんだけどさ、、」と出会いが広がっていったんです。
僕はひとりじゃないと思えて、すごく心強かったです。
同じ境遇で、気持ちを分かち合える人たちに出会いました。
もしもいま悩んでいる人は、恩河さんに頼ってほしいと思いますね。
(Yさんにインタビュー中の私の写真を何枚か撮ってもらいましたが、どうしても納得できない顔だったので別日の写真を載せます(笑)Yさんすみませんでした)
Yさん、本日は赤裸々にお話を聞かせてくれてありがとうございました。
Yさんは大学で自分のセクシャルについて同級生の前で講義をしたり、大学で通称名で学生証がつくれるように活動したり、とても行動力がありますね。
すごい功績を残しています。
Yさんなら絶対に、子供たちが笑顔になる子ども食堂を作れると思います。
私も起業したばかりなので、これから起業を目指すYさんといろんなお話をしました。
私もYさんに負けず、もっと活躍して、日本中のセクシャルに悩みがある女性を全てRainbow connectionにご入会案内したいと思いますよ〜
そして、安心して出会いを楽しんで、パートナーを見つけて欲しいです。
私はYさんの素晴らしい夢も応援しているし、沖縄で寂しい思いをしている子供たちの力になってほしいと思います。
頑張ってくださいね。
今回はお話聞かせてくれてありがとうございました。
ご活躍願っています。
繋げてくれたお友達のTさん、ありがとうございました。
(可愛いブーゲンビリアのお花でさようなら〜)
沖縄にお住まいのマイノリティーさんへインタビューのお願い
◎過去に女性とお付き合いをしたことがある女性。
◎女性が好きな女性
◎セクシャルにお悩みの方
◎社会を変えたいという思いがある方
◎自分の経験を話して誰かの、ヒントになればというお気持ちの方。
◎LGBTQの方や、それに関わる方で誰かに届けたい思いがある方。
もし、よかったら1時間程お話を聞かせて頂けませんか?
もちろん、インタビューは匿名ニックネームです。
私にも本名は明かさなくていいですよ。
ご連絡をくれた方の近くまで(南部〜中部)おんがが行きますので、ご協力お願い致します。
会うことが難しい方や沖縄県外の方はLINEのテレビ電話、ZOOMでもできます。
報酬は飲食代をごちそうさせて下さい。(オンラインの方は報酬ができず申し訳ありません)
LINEから、お問い合わせお待ちしております。
あなたのお話で、救われたり、共感したり、大きく人生が変わる人間がいるかもしれません。
あなたの存在、感じていることは、とても大切です。
✿過去のインタビューブログはこちら。こちらも是非御覧ください✿
①インタビューブログ「日本人は人と違うところを指差すけど、海外の人は共通するところを探す」
②「この世界は生きていきにくいと思ったし子供が欲しかった。でも結婚生活は長く続きませんでした」
③ゲイの友人は父親に打ち明けると勘当されて、無茶な出会いを繰り返しAIDSに感染しました。
④「オープンに包み隠さず、好きだと思ったら好きだと言う」26歳FTMのTさんにお話を聞きました。
⑤おじーおばーに「いきが(男)ね?いなぐ(女)ね?」と聞かれる。これが私のセールスポイントなんです
⑥「Xジェンダーでパンセクシャルなんです」僕はずっと自分を押し殺して生きてきました。