こんにちわ。
Rainbow connection(レインボーコネクション)の恩河祐美です。
本日は「ムーンライト」という映画をみなさんにご紹介します。
この映画は2017年に公開され、アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞を受賞した素晴らしい映画です。
すでにご存知の方も多いかもしれませんね。
孤独の中、アイデンティティーを模索しながら生きる少年の一途な愛の物語です。
この少年を見ていると胸がキューッと苦しくなる瞬間が何度もありました。
正直、私は胸がキューッとなる感じや、切なくなる系の映画はあまり見ません。。。。
なぜなら入り込みやすい私は、その後、すぐにその世界から抜け出せないからです(笑)
今回ももちろん、見終わった後この映画の世界観から抜け出せず、モヤモヤとしていました。
見た後に、なんだか心が暖かくなるような、世界のどこかでは私には考えられない、こういった日常が普通にあるんだ、私になにができるのだろうか。
早く子供に会いたってギューッと抱きしめたくなる、そんな映画でした。
是非、みなさんにもしっぽりとお酒を飲みたい夜の共にでも見てほしいと思います。
なにかに悩んでいる時に見るのもおすすめです。
辛いのは自分だけじゃないって思えます。
ムーンライトの内容
マイアミを舞台に、アイデンティティを模索する1人の黒人少年の成長を、3人の俳優が3つの年代で演じ分けた構成と、きらめくような映像美が話題のヒューマン・ドラマです。
小さくていじめられっ子の「リトル」というあだ名で呼ばれた幼少期。
少年になっても変わらずいじめられっ子の「シャロン」と呼ばれた少年期。
鍛えられた筋肉の姿はまるでよろいのようにも見える麻薬の売人となった青年期。
物語は大きくこの3つの年代に分けられています。
小さい頃から体格が小さく「リトル」のあだ名でいじめられていた少年。
歩き方に特徴があり、「オカマ」といじめられるも、少年はその「オカマ」の意味すらも知りませんでした。
少年は母親とふたり暮らしでしたが、母親は薬物依存症でした。家には知らない男性と、薬。
少年は母親からの温かい愛情を受けることなく育ちます。
ある日、少年は麻薬の売人と出会い父親のように慕い、徐々に心を開いていきます。
どこにも自分の居場所がない少年は、いつも自分の居場所を探していました。
この映画を見ている時に、何度もため息が出ました。
正直、この映画はとても元気が出る。というような映画ではなく、なんだか切ない、守ってあげたくなるような、しんみりとした気分になりました。
特にいじめられている所と、薬物依存症の母親とのやり取りのところは胸が苦しかったです。
私も母親となった今、同じ母親として子供への愛情について考えてしまいました。
薬物に溺れて、どうしようもない母親。
自分の理性もコントロールできず。
どんどん地の底に落とされて、息子のポケットに手を突っ込み、お金を奪う。
息子はただ母親の愛が欲しくて、見つめているだけなのに、母親はその少年の目を嫌う。
少年は口数少なく、何も言わないけれど、体中から溢れる「心の底からお母さんに愛して欲しい」
理性を失った母親を見て「お母さんなんで?」と寂しさ、怒り、虚無感が感じられました。
きっと、母親もいろいろな悩みがあったと思う。
貧困、シングルマザー。薬物はいつも近くにある日常。
逃げ場が欲しかった、楽になりたかったのかもしれない。
でも、いじめられている少年の助けになって上げてほしかったし、薬物に逃げないで欲しかった。
そしてたった一人の親友であり、初恋の彼のひどい裏切り行為。
彼はいじめっ子たちに少年を殴るように指示されて、逆らうことができずに少年を殴ってしまう。
少年は何度も、立ち上がり、何度も殴られた。
少年にとってたった一人の特別な存在だった彼の裏切り行為。
少年はより深く心を閉ざしてしまう。
そして、少年は青年になり、薬の売人になった。
最後は、親友でもあり初恋の彼と再開するのだけれど、ずっと二人で仲良く生きてしい。
ずっと孤独だった少年を守って欲しい、愛で包んで欲しい。そう願いしました。
もう、何度思い返しても切なくて、テンション下がります(笑)
でも、なんだか美しいんですよね。
少年の心のように。
黒人の肌もつややかでキレイな映像でした。
この映画を見終わったあと、誰かに優しくなれる、そんな映画でした。
私はアマゾンプライムで見ました。
是非、みなさんも見てみてほしいと思いました。